秋学期の振り返り【生化学・分子医化学編】

解剖実習と平行して週に3日、生化学と分子医化学の講義がありました。全編オンラインで助かりました(出不精)。

これらはもともと一つだったみたいですけど、何らかの上の事情なのか、ゲノム医療の進展に伴う内容増が原因なのか、分離する形になったみたいです。

ぶっちゃけこの二つは当時あまり興味が持てずに成績悪かったのもあり、あまりコメントするところがないのでちゃちゃっといきます。

 

・生化学

糖・アミノ酸・脂質・ビタミン等の合成や代謝をメインに、体でそれらがどのように働くかを学ぶ科目です。全部図で書くと完全に曼荼羅になります。釈迦の教えに対して失礼ですね、すみません。ポスターにして飾ると、科学者っぽくていい感じのデザインだと思います。私はトラウマなので嫌ですが。

でもこの科目は実は重要だと思ってます。なんでかというと普通の人間の生活に密着してる栄養学と深くつながっているからなんですね。サプリで栄養補助!とかこの謎の健康補助欲品でますます元気に!みたいなことを言ってる人を見て、代謝の仕組みから効用の有無を判定できるようになる(または、「情報不足なのでわからない」と判断できる)のがこの科目を極めた人なんじゃないかなあと思います。私はこの辺をちゃんと医学を学んでいない人に対して説明できるようになりたいと考えているのでサボったのは痛い。

試験はオンラインでインターネット以外何を参考にしても可(とはいえ自宅受験なのでバレることはない)だったと思います。私はレジュメを開いておいて、検索をかけまくって臨みました。とはいえ「この問題はこのレジュメを検索すればわかる」と瞬時に判断できないと使い物にならないわけで、それなりの難易度はありますし、単純にめちゃくちゃ量が多かったです。結果は普通にAですが、平均点以下です。医学生出来すぎて怖い。

あと担当教員の顔どっかで見たなと思ったら編入の面接で試験官してた先生でした。講義も終わり際になって気づきました。

 

・分子医化学

分子生物学の応用です。というか生物学もちょっと入ってます。

DNA、RNA、タンパク質、セントラルドグマ遺伝子工学あたりがキーワードです。

遺伝の仕組みを分子レベルで学ぶ学問です(超ざっくり)。

分子生物学編入試験のころから苦手でした(なんというか「手続き」の説明が多くないですかこの分野)。実際に手を動かして目で見て、ということをできればまだよかったんでしょうか、予備校ではもちろん実験なんてしませんし、この度もコロナで実験はオンラインでしたし、とことん実験に縁がないと思わざるを得ません。

 

ところで、このブログでも言ったかもしれませんが、弊学編入入試は書類審査にて大学での「理系科目」取得単位が一定程度必要です(10単位だったかな?)。

この「理系科目」の判定は大学にゆだねられており、心配な人は事前にシラバスのコピーと単位取得証明書を郵送すれば確認することができます。

これが面白くて、予備校では「あの大学は実験の単位をとっていないと落ちる」とまことしやかにささやかれていましたが、私は実験なんて大学で一切やっていないにもかかわらず必要な単位を認定されました。とはいえ10単位ギリギリだったので、大学時代理系っぽい科目(工学部のシステム系とか宇宙の話とか)や死生学なんかに手を伸ばしていてよかったです。てか死生学はさすがに理系科目ではないでしょ()ありがたい話ですけどね。全く胸を張れる話ではないのですが、この大学はそういうところだ、ということで一つ……。

 

さて分子医化学の試験もオンラインで、しかも概して過去問どおりでした。「次の問題に進むと戻れません」というアナウンスを信じて戻るボタンを押さなかったのですが、実は戻れたらしいです。「教員の言うことも疑え」「一応やってみろ」という教訓を得ることができました。ありがとうございます。

これも平均点がめちゃくちゃ高く、医学生の過去問への強さを肌で感じましたね。かなり恐怖を感じた。

 

さて今日はこれくらいで 明日は気分を変えて書籍のレビューでもしようかなあ。