富山受験の思い出

富山の募集要項が出たみたいですね。

富山は課題作文と英語のみの筆記試験からなる一次試験で、後者は180分の長丁場です。また、医学系ではない英和辞典の持ち込みが認められます。

私が出願したのは予備校の先生に勧められたためで、英語に特に苦手意識もなかった(得意意識もありませんが)ことが理由です。ここが私の初戦でした。

 

じゃらんのパック旅行で北陸新幹線と宿をとり、いざ初富山です。

前日富山駅で友人へのお土産(砂糖菓子)を物色し、ホテルに荷物を置いて富山駅前のお寿司屋さんに行きました。回るお寿司だったのですが、旬のサクラマスが美味しすぎてお会計が5000円を超えてしまいました……また行きたいですね。今年はホタルイカが豊漁で安いらしいです。私はシロエビも好みです。美味いものがあるところはいいですね〜

朝はこの入試のためにバスが増便されており、運転手さんの「とみだいゆきです」のアナウンスを聞きながら20分位かけて富山大学まで向かいます。

初夏の富山大学は吹く風が心地よく、古墳の上に建っているだけに見晴らしも良くてああいいところだな、と感じたことを思い出します。広くあたらし目のキャンパスで少しワクワクしました。

 

まず受付で受験票照合です。終わると入室時間まで待機させられますが、まあ人が多かったですね。この学士編入学入試ははじめの方はかなり人が多いです。特に富山など2科目(生命科学の試験を英語でやるので実質1科目)の大学は人気なので受験者も多いです。5名の募集に対して応募100人などはザラです。

「おっ、ひさしぶりー元気してた?」などという他の受験者同士の会話を傍で聞き「何年も受けてる人がいるんだなあ」と思いつつ入室、課題作文が始まります。

 

確か「あなたが北陸地方の医療に貢献できることは何か」みたいなお題だったと思います。見た瞬間

知らんがな

と思いました。完全に対策不足です。というか出願時に書かせればいいのでは?などと頭の中でぶーたれながら小学生並みのゴミみたいな作文を錬成しました。

お昼を挟んで総合問題(生命科学の知識も含めた英語問題)です。思い出すだけで苦痛です。3題の長文を180分で解きますが、紙をめくるだけで大変です。内容は認知系の実験や動物実験をして、その結果をまとめたりレビューを読んで批判点を述べたりする問題だったような……英語で書く問題もあった気がします。

一点、「complication」を文の中で訳させる問題があったのですが、「合併症」という訳を知らず「複雑さ」とか書いてしまったのは覚えています。あとでKALSの英語の単語リスト(市販の問題集の巻末に載っているアレ)を見るとそれが書いてあって非常に悔しかったですね。あと辞書役に立たなすぎ。一応ブックオフで紙の辞書を買ったのですがまるでだめでしたね。ないほうがマシ。

 

つらすぎて終わったあと一番に教室を出ていきました。放心状態の中バスに揺られ、ますの寿司を買って新幹線に乗って失意の中帰宅しました。北陸新幹線の中でおばちゃん集団に囲まれ、席を代わってくれとお願いされたことしか覚えていません。

 

結果?ええもちろん不合格です。入試の厳しさを痛感する、ある意味いい経験ができたと思います。どれだけできなかったのか、今度開示請求してみようと思います。

これから受けに行く皆さんもとりあえず胸を借りる気持ちでぶつかってみてください。英語の試験はつらいですが……